生きる

10年以上患ったうつ病が寛解してなんとか生きてます

毒親育ちにおすすめの映画

毒親を持つ人におすすめの映画を挙げている人がいて、

その中からアマゾンプライムで無料で見られるものを探していた。

「私の中のあなた」という映画がアマゾンで☆4.5評価だけど、

「余命わずかの姉?家族愛?こういう映画に感動した試しはないのだが。」

ってことで全く見る気が無かったけど、その方のおすすめなので、仕方がないので見てみた。

 

途中まではわりと良かったんだけど、

問題を投げかけておいてそこは放置、家族愛で無理矢理まとめてとりあえず泣かせるタイプのクソ映画でした・・・・・。

最後のクライマックスに至るところでバカバカしくて見るのをやめた。あと5分くらいのところまでずっと我慢して見てたんだけどね。

バカが高評価する映画という意味ではフォレストガンプに匹敵する駄作だね。

 

一応、書いておかないとな。

以下ネタバレ含みます。

 

姉の治療のために生まれた試験管ベイビーの妹、こんな物を持ち出しておいて、めでだしめでたしはあり得ないでしょ。涙ながらに愛する姉の死を見届け、あのバカ母をめった刺しにする展開意外にあり得ないでしょ?だって、あの母親、一度も謝ってないもん。

  

妹の体に負担をかけ続けていることにずっと罪悪感を感じていて、もうこれ以上は嫌だと、妹に親を訴える裁判を起こさせる姉。

この子にこんな罪悪感を抱かせて、全くそれに気づかず(娘の方も気づかないようにしてあげていたんだろうけど)、ただただ延命を望んで暴走する母親。

母親に「延命は嫌だ」って言えないからこんな回りくどいことをするわけで、この姉もどうなんだか。姉の最後の願いなんだから、妹は斥けられないよね?それ、わかっててやってるよね?そんな汚い手を使うほどに母を恐れている。これが見えないバカが騙されて感動の涙を流す・・・・・。

 

良かったシーンは、姉の最後の望みで海に行こうとする時に、

「死なせる気?絶対に行かせない!」と抵抗する母親を父親が拒絶するところ。

「すぐに準備しろ。行かないなら離婚だ。」

「離婚だ。パパとママは離婚したぞ!」

カッコイイじゃんパパ!

なんだけど、母が後からビーチに現れ、なんだかうやむやになる・・・・・・

離婚しろよ!期待して損したこの毒父め!笑

まあ、ありがちだよな。ありがちなんだよ。毒母は自分が悪いってことは絶対わからないし認めない、ただ有耶無耶にするんだよね。

 

とっても恐ろしいシーンも、有り。

裁判で、妹が証言台に立っている時の母がーーーーーーこわいよこわいよーーーーーーーうちのおかーさんそっくりだよーーーーーー!!!!

「あなたらしくない、あなたがそんなことを言うはずがない、理由があるはずだ、ほんとうの理由を言いなさい!」

もうさー、バカのくせに、っていうか、バカだからこそ、勘だけは鋭いんだよ。

そう、この妹は、苦しみながらも姉の犠牲になることを受け入れてしまっている。姉に入れ知恵されなかったらこんなことはできない子なんだよね。見抜かれてるーーーーーーーーーー。こわいよーーーーーーーーーーー。

 

こうやってこの母の酷さを描いておきながら、その問題ほったらかしで最後に家族愛で泣かせようとしてくるんだもん、

「ハア・・・・・・・????」

ってなるよ。

姉役の女優の演技はほんとうに素晴らしくて、一つ一つの表情だけでも泣けてきそうなものなんだけど、

「ハア・・・・・・・・・・・・」

無理ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 

さらに恐ろしいのはこの映画が☆4.5の高評価なこと。

そして、レビューを流し読みしてたら、

娘の命を救う為なら何でもする親バカママだけど、それが母親と言うものだと思います」

やはり自分の子供が同じ立場になった時に私自身も同じ事をするであろう(何が何でも延命させる、治療優先)と思いましたーーーーー略ーーーーーーきっと世の母は皆そうだと思います。

〇〇人のお客様がこれが役に立ったと考えています

最多人数のお客様が賛同しちゃってるというこの現実・・・・・・・。

あのさー、何が何でも延命つっても、妹の健康を犠牲にしようとしてるんだよ?それが母親というものだなんて、狂ってるの?この多数派は。。。。。。

このレビュワーの娘さん、逃げて・・・・・・・。

 

いや、でも、世の中ってわりとそういうもんだよね。

前々から密かに思っていることだけど、

まともそうに見える女性なのに何故か、子供を持った途端にバカになる人がよくいる。

モンスターペアレントというわかりやすいバカ母がいるらしいけど、その何割かは、母親になるまでは「いい子」だった人だと思うよ。

子供に依存して、その依存心を愛だと信じている母親なんて、当たり前にいる。

「なんかおかしい・・・・・」

と無意識下で気づいた子供は、ひきこもりその他の問題行動に出る。

この映画で気持ちよく泣く母親が多数派のようなので、そりゃ、その異常さは大きな社会問題として現れてくるよね・・・・・・。もっと日本が貧しかった時代には子供たちが引きこもるような余裕なんか無かったわけで、こういう、見えない問題が表面化できることに豊かさのメリットがある。表面化したからこそ、なんとかしようと動く人たちが現れる。ゆっくりと価値観が変化を始める。既に犠牲者は多く長い道のりだけれど。

 

映画「私の中のあなた」は、

裏目線から鑑賞すれば確かに毒親映画とも言えなくはないけれど、

感性の豊かな方は、見ると確実にストレスになります。

スカッとする毒親映画は、これですな。

「シェルター 狂気の秘密」(原題Harm's Way:意味は”痛みを伴う方法”)

ダッサイ邦題が付けられた無名映画ですが笑

今、アマゾンプライムで見られます。

 

以下、ネタバレ含む

 

DV被害者の妻っていうのはDV夫と共依存の関係なので、

子供から見れば共犯者です。

クライマックスで、娘は恐ろしい管理人から母を助けた・・・・と思ったら、

それでは終わらない。

直後に、溜まりに溜まった言うべきことを言い、手足を縛られた母をアッサリと見捨てます。

こんなに痛快なラストシーンもなかなか無い。

そこでスパッと終わっちゃうんだけど、いいんじゃないかな?

彼女はその後、殺人犯として追われるだろうけど、

こんな母親を許したらそれ以上に酷い人生になりかねないんだし。

 

無名映画には時々、なかなかの拾い物があります。

この一年ほど、暇さえあればプライム無料映画を見まくってたので。

これも、絶賛するほどの映画ではないけど、

普通の人ならどんでん返しを楽しめるくらいの出来になってるし、

毒親育ちであれば、なかなか爽快な気分になれると思います。

 

 

毒親映画と言える映画で最強なのは、古い映画だけれど、

「サンタ・サングレ」

書き疲れてきたので詳細は省きますが。

芸術映画ですが見やすいです。

号泣モノです。

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