生きる

10年以上患ったうつ病が寛解してなんとか生きてます

毒親家庭の中での弟の存在について/うつ病の娘に「お願いだから死んでくれ」と言った母

なんというか、

インナーチャイルドhikariのスイッチが入りっぱなしな感じで、

心も体もとても重い。

やらなきゃならない仕事があって困るんだけど、

いいや、ギリギリになってから取り掛かったってだいじょうぶ。よくあることだ。いつもなんとかなってる。

 

 

ふと、弟のことを思うが。

弟はおそらく、アダルトチルドレンの「スケープゴート」と「ロストワン」の要素があったと言えなくはない。何度か問題を起こしたけど、そんなに大きくない。むしろ、なんか、あんまり家にいなかったなーという印象。

弟が交通事故だの詐欺にあったりの、っていうことがあって、

今思えば、うちの両親の対処の仕方がちょっとおかしい。弟の気持ちに全く寄りそわない。人殺しでもしたかのような過剰な怒り方だったように思う。

まあ、この頃はまだそんな疑問も沸かない私で、なんとか問題を収めようとフォローしていた私だけど、ふと、思ったことがある。

「弟が問題を起こしていると、母の目が私に集中しなくてなんだか楽だな・・・・」

そんな、居心地の悪い感情があったのを覚えている。

 

そんなことがありつつ、弟はどんどん家族から離れていった。特に、20代半ばから40歳くらいまでは、家とは完全に関係を絶っていた。

母を私に押し付けて逃げたとも言える。笑

今は、弟は、週一回は必ず家に来て、老いた両親をごくごく”表面的に”サポートしてくれている。

「オレはいいかげんでずるいから」の意味が、はじめのうちはわからなかったけど、

今はよーーーーーくわかっている私である。

弟は、この親と同居なんてまっぴら御免なんである。

私より弟のほうがずっと両親を助けているけど、私には何も要求しない。

一緒に住んでくれているだけで有り難いのだと。

だろうな・・・・・・。

 

弟のいる時に母と私の大喧嘩という場面が二度ほどあった。

彼は、表面穏やかだはあるが、かなり動揺しているのがわかる。

やがて「やめてくれ!どっちもどっちだよ!」と怒鳴る。

怒鳴られて一瞬収まるけど、止めないね、私も母も。

一度目の喧嘩の後少し後で、

「姉貴も悪いようなこと言ったけど、ムカつくのよくわかるわ。何も考えないでしゃべってるから、言ってること無茶苦茶だし、全部忘れちゃうんだよ。」

というフォローはあった。

 

二度目も、

「やめてくれ!どっちもどっちだよ!」

だった。

本当にそう思ってるのか私の味方をするととんでもない面倒なことになるからそういうことにしておきたいのか、どちらかは知らない。

そもそもこの時の私は、色々溜まっていたので、

「この母親がどんなに酷いか、私がどんなにつらい思いをしているか、あなたもちゃんと見てよ!」という気持ちに突き動かされてどうでもいい言い合いを始めたようなもんだ。

母は弟の前ではあんまりボロを出さないんである。

そうは行くかよ。

私の声が大きいとか言い方がキツイとか、そういうつまらない問題にされてたまるかよ。

どういう話の流れだったかは忘れたけど、

「でもさー、私はお母さんにはかなり酷いことを言われてきたんだよ。私、気づかなかったけど、普通の母親はそういうこと言わないらしいよ。」

それでも、「あなたのほうがずっとずっと私を苦しめた」みたいなことを言い出すもんで、キレました。

「お願いだから死んでくれって言われたんだよ!」

「・・・・そんなこと言ってない・・・・」

「ハア?忘れちゃうんだ。ずるいよな。そうやって何もかも忘れちゃうんだ。ひどすぎるわー。」

バカバカしくて怒る気が失せた。

あのさー、忘れてないと思うよ。この時は気づかなかったけど。弟の前では認めるわけにいかなかっただけだと思うよ。

 

[この先の赤字部分は投稿後に追記しています]

で、ヤバいと感じたらしい母が言った。

「・・・あなたが死にたい死にたいって言ってたからでしょ・・・・」

もう、絶句だ。私は母親に「死にたい」なんて言ったことは一度もない。母だけでない、誰にも言ったこと無い。私はそういう事は言わない。そもそも、そんなことを言うほど母を信用していない。

そう言おうとしたけど、絶句している間に誤魔化されてしまった。

本当に汚い。自分のためなら平気でこんな嘘を付く女だ。

もしかしたら嘘ではなく、そのように記憶を作り変えているのかもしれない。

どっちにしろ許せない。

ていうか、この「あなたが死にしたい死にたいって言ってた」発言、今、思い出したの。あまりにも酷いので私の記憶から消えていた。

 

この、「お願いだから死んでくれ」発言に関しちゃ、謝られたことがある。

たぶん、半年後とか一年後くらいかな。

謝罪の機会なんかいくらでもあったはずだけど、

自分のためでなきゃ謝ったりしない人なんだ。

 

この家に越してから、生活空間が交わらなくなったので、

「ああ・・・なんか、楽だな」

と思って、そうしたら私のうつが完全に再発したわけですが。

数ヶ月、私は全く両親のいる一階には行かなかった。

で、母は不安になったんである。

まさか、私が全く母と関わらずに過ごすとは思ってなかったらしい。

こっちは「ああ、楽だ」と思って、やっと無理せずに倒れることができた以外の何でもないんだけど。

「こっちに来ても、普通にお茶を飲んだりしに降りてきてくれるものだと思ってたんだけど。」ってお願いしに来たのが、謝罪の後だったのか先立ったのか覚えていないけど、殆ど同じ時期のこと。

とにかく、「私はあなたに言ってはいけない事を言った。ほんとうに酷いことを言ってしまった。」とか言って来た。

「・・・・・・いいよ別に。本気でそう思って言ったわけじゃいのはわかってるし。」

と、心のこもらない言葉を返す私はやっぱり優しすぎるアホである。まあ、怒りをぶつけたところでまた別の罠にかかるだけなので、話はできるだけ早く打ち切るに限るんだけどね。「いつまでも人を恨み続けるような人間はろくなことにならない」という呪いをかけようと、今もウズウズしてんだからさ。(マジでマジで笑)

 

あんまり酷すぎると怒りのスイッチなんか入らないもんだ。

本当にひどい話だが、お願いだから死んでくれ発言は、私のうつ状態が最も酷いピークの日に発せられた。

私は無感情になって何も言わなかった。

もとより、自分のせいで母が苦しんでるとか、そんな罪悪感はさっぱり無かった。「私がうつになったのは完全にあなたたちのせい、自業自得。そんなことよりこの自分をなんとかしなきゃ・・・・・。」と思ってた。誰にも言わなかったけどね。

 

この時、黙ってはいたけどこう思ってた。

「疲れているんだか何だか知らないけど、またこの人、変なこと言い出したわ。関係ないわ。勝手に思ってろ。こちとら死にたくても死ねない苦しみでそれどころじゃないんだ。できるもんならお願いされなくてもとっくに死んでるわ。母って人は、どんなに苦しんでいるように見えてもほっとけば元気になるんだから知らねえよ。」

案の定、彼女はすぐに元気になりましたよ。

ストレスの発散にわざわざ私を使うんです。そうやって元気を取り戻す人なんです。悲劇のヒロインになると元気が湧く、それだけです。

 

この一件だけでも十二分に捨てていいよね、この親。

 

で、弟の話ね。

その「死んでくれっていわれた」「覚えてない」があって、

もうこの間、弟は無言ね。

私がこの時言いたかったのは、そんなことより、

「自分と意見が違うだけで私のことを人間じゃないだの鬼だのっていう暴言を吐くのは絶対に間違ってる」ってことなんだけども、

なんかさー、そういう話の展開になるのを(無意識なのだろうが)妨害してくるんだよね。

私が筋道立てて説明しようとすると、「あなたはいちいち細かい。しつこい。」って遮るので話にならんの。

私が常に母を虐めているってことにしたいらしいので、

「でも、私はお母さんの愚痴をずっと聞いてあげてるんだよ」と言うと、

「私は愚痴なんか言ってない」

「・・・・・・50年近く聞き続けてるんだけど・・・・・・・」

最近の手なのかね、これ?

私の怒りの腰を折る作戦?

「もっと静かに暮らしたい・・・・」とか涙声で言うのだけど、

弟の前で被害者でいたいだけだよね。

私がいないければ静かに暮らせるとか、そんなバカなことがあるかよ。

父が介護になってもまだしょっちゅう争ってるくせに、私がいないだけで静かな生活が訪れるなんてあり得ないわ。

「ああ、もういい、話しても無駄。出かける支度するわ」

と、終了するしかない。

 

弟がかろうじて出したフォローは、

母に、「姉貴はずっと病気だったのに、こんなに元気になって良かったって思えない?」

私に、「昔からこうなんだしさ、ああまた言ってるなっていう感じでできない?できないか・・・・」で、

まあ、そういう役割を演じるしか無いだろうよな。

別に、助けてほしいとは思ってないからいいよ。ただ、知っていてほしいだけなんだから。

で、弟が買い物から帰った数時間後には、全員がまるで何事もなかったかのように振る舞ってそれで終わり。

 

 

今頃になってそういう「いい子」を意識的にこなしている弟だ。

弟はこんな問題からはとっくに逃げ切っている。

もっとずっと早くから。

最近は、父と母の間で、私と弟は「ほんとうに困った奴らだよね」って目で会話を交わす。

弟が不在だった頃よりは楽である。

それ以上でも以下でもない。

 

でもさー、問題から逃げると、問題ってのは追ってくるものだ。

弟の妻がまた、かなり長いことうつ病なんだよね。

一時はかなり大変だったらしい。

今もまだ大変なはずだ。

そういうことは殆ど言わない彼だけど。

ある時から、自分の妻を絶対にこの家に連れては来ない。親族の法事にも参加させない。

自分の育った家庭の問題からはなんとか逃げているけれど、

同じ問題を違う形で背負っている。

宿命だと思うよ。

がんばって幸せになってね。

 

私が経済的に自立できないでいることが、どうやらある意味、弟を救っているらしい。

当然だけど、うちの母とふつうに会話しているだけで鬱が悪化する妻がいて、

この家での同居なんて地獄だろう。

 

あーあ、こんな家から出ていける経済力があればなあ、と思う時、

でもなあ、そうしたら弟が可哀想過ぎるからできないだろうなあ、と、思う。

なんだか他の家族全員にとって都合の良い存在になっちゃっている自分であるってことに、愕然とするよな。

自分の身を守るためにそういう「いい加減でずるい」行動を取っている弟を責めるつもりは無いけれど、

あんまり酷い事態になるようならその時は弟に犠牲になってもらうぞ、どうなろうが知ったことじゃない、という思いは、無くはない。ま、最悪の場合は、だけどね。

最悪の場合っていうのは、父が亡くなったあとで母に全面的な介護が必要になって、施設に入るお金が無い、とか、そういう場合ね。私は、母の介護なんか絶対にやらないよ。何が何でも逃げるよ。

 

両親は自立できない私を責めるよりも私を抱えていたほうが都合が良いと思っているようなのだが、とはいえ、不器用な私からの介護なんて期待していないようなので、なんとかやっているわけだけど。

私の望みとしては、

「こんな家、いつだって出ていけるんだからね!」(そのくらいの金はある)

という、決定的に強い立場に立てたら、同じ同居でももっと楽だよなーと、思っている。

 

それにしても、人の世話が苦手で良かった。親だろうがなんだろうが、私に人間の介護なんてできるはずない。できなくて良かった!!!!!!そういうのは、弟のほうが気が利いてうまいんだから、おまえ、なんとかしろよな。私は自分の人生を半分以上も犠牲にして来たんだから、誰に何と言われようが逃げるからね。

まあ、お金はギリギリなんとかなるから大丈夫だと思うけどさ。

 

私と弟は、子供の時から

「仲が良いわね」と言われていた。

別に、仲は良くない。悪くないけど別に良くない。喧嘩したことが無いだけだ。

今もまたよく言われる。

「仲がいいね。」

いやべつに、良くはないよ。

なんとなく、話が通じるなーってのはあるけどさ。

仲の良い兄弟ってもっと関係が近いと思うよ、きっと。

一定の距離をお互いに保っているだけだよ。

 

私の中で、幼少期の弟との記憶は、子供の頃の真っ暗な記憶の中の一筋の光ではあるのだけど、

弟からすれば、そんな光景はたいして大切なものでは無いって、とっくに知ってる。

そもそもかなり小さい頃のことで、弟の記憶に無いことばかりだし。

遊ぶ友達の多かった弟にとっては、子供の頃の私の存在なんてたいしたものではない。

内気で人見知りだった私には大きかったけどね。

 

ヘンゼルとグレーテルの物語のように、

手に手を取って魔女をやっつけられれば良かったんだけどね。

 

そういえば、うつで苦しくて夢も希望も欲しい物さえ思いつかない時に、友人に、

「大金があったら一番欲しいものって何?」って聞かれて、

何も思いつかないんだけど、なんとか絞り出した答えが、

「お菓子の家」だった。笑

私はどんなときでも純粋だよなあ。ごまかさないなあ。感心するわ。

 

 

ところで、勘の鋭い母は、私の様子がちょっと変わっていることにおそらく気づいている。

無意識の力って凄いよねー。呼ばれて行くと、母が手を攣ってしまって痛がっていた。

傍に父がいるんだけどね。この人、母に何があっても基本、無視。そもそも、物事の対処能力もゼロだし。

手をしばらく温めてあげていたら治りました。

体をおかしくしてまで私を繋ぎ止めにかかってる気がする。ヤバいな。

まあ、それはフカヨミし過ぎとしても、ちょいちょい、どうでもいいことを言う。

「暑いんだから頻繁にお風呂入りなさいよ」

私を幾つだと思ってるんでしょうか?風呂くらい自分のタイミングで入りますけど?

「お風呂、掃除しておいて欲しいんだけど」

シャワーで済んでるんだからわざわざ言わなくてもいつでもいいだろが。自分のタイミングでやりますよ。

「猫がかまって欲しがるけど、忙しくて構えないから時々見に来てよ。あと、爪も伸びてるし。」

バッカじゃねえの。テメエの猫だろが!!!!!!!!甘やかすとつけあがるよな。

ほーーーんと、いちいちムカつく。

 

この、弟に関する話も、過去の死んでくれ発言も、

もはやどうでもいいと思ってるんだけど、

hikariが書けと言うので書いた。

なるほど、こうやって書くと、ほんとうにろくでもない親だということがはっきりとわかりますね。必要な作業ですね。

しばらくhikariの私でいようと思います。

 

 

 

 ・・・・・・・・・ 

 

ハイロウズで一番好きなのは「不死身の花」だ。

なんでこんなに響くんだろう?って思ってたけど、

私(hikariのほうの)、やっぱり、不死身の花だったんだな。

 

真空の闇に咲いても良かった

一滴の水も欲しがらないで

愛されないのは枯れないから

愛されないのは生き続けるから

 

積雪の下に氷の中に

暖かい春を待ってはいない

永遠にずっと変わらないなんて

燃えないゴミと一緒じゃないか

 

戦場に咲いてしまった

銃声を聞いてしまった

何一つ選べなかった

戦場に咲いてしまった

不死身の 不死身の 不死身の花

youtu.be